人生黄昏時ヒカリの生活日記

60代、中古住宅、平屋、ふたり暮らし。

怒涛の2ヶ月で、実家の家計を健全化しました。

2か月程前、90歳の義父が転倒し大腿骨骨折で救急入院しました。翌日かかりつけ医院へ転院でき手術、今は療養病棟のある病院でリハビリしています。
義父が倒れたのは、デイサービス内でのこと。転ぶ瞬間を誰も見ていなかったので防げなかったと、施設側はすぐに謝罪されました。入院費用はもちろんのこと、細かいサポートがあり対応に不満はありません。

 

最初の入院時、夫はすぐに義母(認知症もなく、普段はとても元気な人)から連絡を受け、それが要領得ない話だったので、その時から夫と私の『介入』が始まりました。「このままではいけないから、最後の親孝行だと思って俺の気がすむまでやらせてほしい」と夫は宣言するように言いました。それで私は夫のサポートに徹することに。


義父母はそれまで、実家で本当に好きなように暮らしていました。
「ずっと自宅で好きなように暮らしたい」というのが義父母ののぞみで、週1のデイサービスやヘルパーサービスは利用していましたが、生き生きと暮らしているように見えました。


実家は夫の職場から近く帰宅途上にあるので、時々様子を見ることができました。ふたりとも活動的で社交的、いつも何かしら予定があり忙しそうでした。
裕福な暮らしぶりで、家の中には目新しいものが増え続け、どう見ても怪しい商品もありましたが夫は「自分たちのお金なんだから、好きにすれば」と思っていて、それでも注意はしていましたが聞き耳持たずの両親でしたし、結局放置していたような感じでした。

私も結婚当初から夫の実家の散財ぶりには驚いていました。ミニマリスト志向の考え方からは180度向こう側の暮らしぶりなので、危機感や抵抗感をもっていましたが、言っても分かってもらえないしで結局何もできませんでした。



「親の介護費用は、親のお金でが基本」というのが私たちの考えです。
そこでまず夫は、実家の全通帳を預かりました。
驚いたのが通帳の中身。
実家は貯金を使い果たしていました。そのほとんどが義母に関わることで。
言葉も出ないほど、多額です。今は年金収入のみをあてにした、まさに自転車操業の家計でした。
記帳された内容を見て義母を問いただし、隠し事がないか何度も確認する日々。1つ1つ精査して、無駄をカット、カット。

その結果、やっとエクセルで毎月の収支が分かる一覧表が作成でき、現在の残高が義母にもすぐ分かるようにできました。

また同時進行で、得体のしれない業者に行って、義母に今後一切セールスしないことを約束してもらいました。得体のしれない人物にも、「今まで母は詐欺まがいの商品に騙されてきたので、貴方のこともそういう風にしか見れないので、今後一切関わらないでください」と絶縁を要求しました。

ずっと専業主婦だった義母は、昔から狂った金銭感覚だったようです。特に義父の退職金や不動産を売った利益が入ってから、それが加速したようです。
義父は好きなようにさせていましたが、最近は変な人たちが家に来るのが苦痛だと、夫にもらしていたそうです。

今ほとんどの生活費を口座振替にしているので、義母は、2週間に1度夫が渡す現金をお小遣いのようにして、やりくりする暮らしをスタートしました。家計簿も記入してもらっています。

まずは健全化の手立ては全てやりつくした感があります。
わが夫ながら、実行力◎でした。
義父の今後についても、義母と相談しています。
看護師さんの話では、基本車いす生活だから、在宅介護は無理でしょう、と言われています。
義父とは、もう一緒に暮らせないかもしれない、入所なら一時金が必要となるはず。
そんな状況を考えて、義母がどう変わってくれるか、祈るような気持ちでいる私たちです。



最後までお読みいただき有難うございました。
また、ぜひどうぞ。

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