人生黄昏時ヒカリの生活日記

60代、中古住宅、平屋、ふたり暮らし。

90歳の義父、介護施設に入居できた話。

お久しぶりです。ミニマリスト志向のヒカリです。昨日、終わってしまえばあっけない程スムーズに事が運びました。それはきっと義父の人間性だからこそと、夫婦で話した夜でした。


それまでデイサービスに通いながら自宅でのんびり暮らしていた義父。
年齢相応に身体の不調はあったものの、ずっと自宅で過ごしたいと言っていた人。


どちらかと言えば義母の方が施設入所に前向きで(どうも新居に転居したかっただけのような気がする)。近所に新設するという「サ高住」(自立支援タイプの施設)に、間取り図を見ただけであわや予約までしそうになったこともありました。その施設は介護が必要になれば住み替えなければならないのだと私たちは説明しましたが、よく分からずに飛びついたようでした。

そんなこともあり数年前、私たちは情報収集し、今回入居に至った介護型ケアハウス(実家から車で15分、15年の実績がある)を運よく見つけることができました。

そのときはコロナ前だったので義父母はすぐ見学でき、(特に義母が)気に入ったため予約申し込みも済ませていました。ただ40人待ちと聞いて、本人たちにとっても「お守り」のような予約ではあったと思います。


2か月前に足を骨折して手術した義父。今車いす生活です。
転院した療養型の病院でリハビリをしていたのですが居心地が良かったようで、「ここはいい。本当によくしてもらっている」と繰り返し、自宅に帰りたいとは言わなくなっていました。

そんな中、予約していた施設に急に空きができた(先約者は全部辞退)と連絡を受けた夫。実家の家計はなんとかなりそうでしたので義母とよく相談し「家族としては入居の方向で話を進めたい」との意向を伝えました。



その後施設の相談員さんと病院の相談員さんが連携をとることに。
義父が入院当初「すぐ自宅に帰るからね」と話していたのを病院の相談員さんは聞いていて、最終的には本人の意向と治療の進み具合を確認する会議を行った上で決定しましょう、ということになりました。

ただ、在宅介護は無理な状態だと病院側から説明を受けていた私たちにしてみれば、義父が施設入居を嫌がったらどうしようと、途方にくれていたのもありました。

そして会議の日。
義父は「家族で決めたことならそうする」と施設入居を承諾しました。
「これから頑張ろう!」と、とまどう義母と握手までして見せました。
思うに、信頼する病院の言うことなら信じて従おう、ということだったと思います。それと、家族の負担を考えてのことだったとも思うのです。

 

その後施設入居に向け、書類と荷物の準備を猛スピードで。
施設に入りたがっていた義母はというと、「私は家で頑張る」となりました。

すべて終わって昨夜、夫は施設の義父の部屋へ電話し、しばらく嬉しそうに話していました。まるで子どもと話しているかのように、とてもとても優しかったです。



久しぶりに夫はお酒を飲み、「お父さんのおかげで、安心できるよ」と心底ほっとした顔で笑いました。でも本心は、安心半分、後ろめたさ半分…。

 

最近読んだ本

 

 

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